企業・団体・学校において、TOEICテストはどのように活用されているのでしょうか。「第13回TOEICテスト活用実態調査」と「TOEICテストDATA & ANALYSIS 2004」より、「新卒採用」をキーワードに、TOEICテストの活用の状況をご紹介します。
【Official DATA】 第13回TOEICテスト活用実態調査
【Official DATA】 TOEICテストDATA & ANALYSIS 2006
企業のグローバル化が進行する中、新入社員に英語力を求める企業は増えています。TOEICスコアを社員採用時に考慮する企業は282社(56%)。将来は考慮したいとする企業89社(18%)を合わせると、社員採用時に英語力を求める企業は371社(73%)に達します。
また、英語力を人事考課の中でどのように位置づけるかは企業によって異なりますが、配属の際の参考にしている企業が特に多いようです。「TOEICスコアを配属の際の参考にしている」、あるいは「将来は参考にしたい」と回答した企業をあわせると347社(69%)になります。
昇進・昇格の要件にTOEICを用いている企業は95社(19%)ですが、2003年の調査での16%と比較するとわずかに増加しています。国際競争力の強化・維持が各企業に求められている現状を考えると、今後もTOEICスコアを人事考課に利用する企業は増えると推察されます。
企業が社員に期待するTOEICスコアはどのくらいなのでしょうか。以下の図をご覧下さい。1年社員(新入社員、入社内定者を含む)に対する企業のTOEICスコアの期待値は450〜550点であり、標準スコアは500点です。過去5年間の新入社員の平均スコアは466点で横ばい状態が続いており、企業の求める英語力と現状には幾分の開きがあり、実際値のバラつきも存在することから、企業と教育機関の双方が人材の絶対的な英語力強化の課題を抱えていることが伺えます。
また、企業が各職種に求めるTOEICスコアの期待値は、海外部門600〜800点、営業部門550〜750点、技術部門500〜700点となっています。
大学・短期大学でのTOEICテスト利用目的で最も目立つ項目は「学生が自発的に受験する機会の提供」です。これは6割を超える学校が学生自身の英語力の向上を学校としてサポートするという姿勢を反映していると思われます。次に挙がる項目が「就職(活動)のために利用する」で、49%となります。この数値は、就職活動に際し、資格としてのTOEICスコアの有効性と、実際に仕事をしていく上で英語力が必要であると感じる学校が約半数あることを示しています。
では、就職活動に向けて、学生にどのレベルのTOEICスコアを期待しているのでしょうか。500点が27%と最も多く、次いで600点(26%)となっており、500〜600点の幅で62%を占めます。2006年度IPテストの短期大学の平均スコアが395点、大学では430点ですから、この期待スコアは現実の点数を上回っています。
※1『第13回TOEICテスト活用実態報告』より(企業・団体編/有効回答506社)
※2『TOEICテストDATA & ANALYSIS 2006』より
※3『第13回TOEICテスト活用実態報告』より(学校編/有効回答352校)
参考資料:TOEIC Newsletter No.91 August 2005
※TOEICテストとTOEIC Bridgeは、米国にある非営利テスト開発機関であるEducational Testing Service(ETS:http://www.ets.org/)により制作されています。
日本におけるTOEIC、TOEIC Bridgeの実施・運営は(財)国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会が行なっています。
※TOEIC TEST A/Bコースは、株式会社ニュートンが開発したTOEIC学習教材の名称です。