新TOEICテストは、2006年5月28日実施の第122回公開テストから実施されています(団体特別受験制度(IP:Institutional Program)での実施は2007年4月より)。
TOEICテストを開発している米国の非営利テスト開発機関ETS(Educational Testing Service)は、利用される市場の環境やニーズを把握し、テストがその目的にふさわしく機能しているか検証しつづけています。TOEICテストは1979年に導入されてから既に25年以上が経過しており、IT技術の発達などに伴う急速な国際化の進展を背景にビジネスの現場において求められる英語能力は日々変化しています。
ETSでは2004年に世界11カ国の機関・企業の協力を得てGlobal Surveyを実施したうえで、今日の世界情勢における「測るべき英語能力は一体どういったものであるか」を検証し、その結果を踏まえて、テストの妥当性を高めることを目的に2006年のテスト改正が行われました。 改正にあたっては、2005年9月からスタートしたTOEFL iBT test(Next Generation TOEFL)の開発経験なども活かされています。
新TOEICテストの問題作成のコンセプトは"More Authentic(より実際的な)"です。これは、実際のコミュニケーションで必要とされる英語能力を評価するために、より現実に即した状況や設定をテスト上でも再現することを意味しています。具体的な変更点は、問題文の長文化、発音のバラエティの増加(米・英・加・豪)、誤文訂正問題を排除して長文穴埋め問題を追加するなどです。
問題の形式は変更されましたが、題材はこれまでどおり一般的な、またはビジネスでのコミュニケーションの場面が採用されており、歴史的・文化的な固有の事象についての理解や特殊なビジネス知識の有無を解答に必要とする問題は出題されません。
旧テストと同様に、テスト時間・問題数(2時間・200問)、10〜990点のスコア評価という特長はそのまま新テストに引き継がれています。また、新旧テストで評価基準にズレが出ないようにEquating(スコアの同一化)とよばれる統計処理が行われています。